3冊目は私が資産形成の不朽の名作と評価している書籍です。著者はバートン・マルキール氏。投資分析と資産運用のプロでありエコノミスト、プリンストン大学名誉教授です。本書の第1版は1973年、以来改定を重ねて最新版は2023年の第13版で500ページを超える大作ですが、核となる部分は一貫してインデックス投信(ETFを含む)への投資。
同氏の経歴が示す通り、最新の投資手法をデータに基づいた分析で評価し、第1版で示したインデックス投信が最も資産形成に適していると断言しています。金融市場の歴史から投資手法を常に最新の情報をもとに記述していますので金融業界で働いている人にも参考になると思います。投資理論だけでなく、具体的な運用方法、商品の選択方法などハウツー本としても利用価値ありです。
NISAや確定拠出年金など税制メリットを享受する制度やロボットアドバイザーなどを活用して資産運用できる時代になってきました。これまで紹介した3冊に共通する投資手法は「長期・分散・積立」です。コア・サテライト理論のコアの運用方法として非常に参考になると思います。最後に、投資は自身の判断でお願いします。