人事評価をするためには、何を準備すればよいのでしょうか。会社には年齢や経験年数の違いから、いくつかの階層が自ずと存在すると思います。公正で納得性のある人事評価制度を運用するには、資格等級を最初に定義することです。新入社員、一人で業務をこなせる人、後輩に業務を教え少人数組織のマネジメントができる人、管理職層や経営層などが想い浮かぶでしょう。
次に準備するのは、評価項目と評価基準です。評価項目は数値目標はもちろんのこと、業務プロセスを評価する項目、コンピテンシー(欠かせない行動)から構成されます。経験の浅い新入社員はプロセスやコンピテンシーの比重が高く、管理職に相当する人は数値目標の比重が高くなるでしょう。
評価基準はブレが少なくなるような明確な基準が求められます。被考課者が納得するもの、良かった点を評価し、足りなかった点の改善を促す仕組みが大切です。数値目標は明確に基準設定ができますが、プロセス評価には工夫が必要です。あらかじめ、どこまでやったら、どの評価になるかを明確にすることです。