小規模事業者の人事評価は単なる序列付けのために行うのではなく、人材育成を目的に行うものであり業績向上に資するものです。人材の定着、採用の際にも注目されています。

人事評価制度を構築するためには、資格等級(一般~管理職など)の定義、人事評価票(定量評価・定性評価の組合せ)、目標設定時と中間および期末の面接など従業員が納得性を得られることが大切です。
人事評価は、従業員が自分の将来のスキルアップとなるための人材育成が主目的で、業績アップにつなげるためのものです。
また、人事評価は賃金制度や賞与制度、退職金制度、年金制度など様々な制度を公正に運用するためにも必須と言えます。
1.資格等級
会社への貢献度に応じて一般から管理職までを3~4つの等級にわけ、期待する姿を定義
2.人事評価票
・顧客の視点…ビジョン、理念、社是等をもとに会社の存在価値が評価の観点
・会社の視点…数年後の会社の姿を短期および中期での評価
・人材の視点…必要な人材、一緒に働きたい人材の期待する姿を評価
・業務姿勢 …現在の組織風土から評価基準を設定
3.人事評価の流れ
・期初、資格等級に応じた人事評価票をもとに、本人との面談により目標を設定
・期中、上記のフォローアップ面談を実施
・期末、本人との面談により評価を確定
4.賞与査定、昇給査定または退職金査定
・従業員の納得した人事評価をもとに、賞与や昇給の査定を実施
・または、人事評価をもとに退職金算定のポイント等を決定